「海外転職を目指しています。本社採用で海外駐在する人と、現地採用で海外転職する人の待遇ってどう違うの?」
今回はこんな悩みにお答えしていきたいと思います。
私は2年間ベトナムハノイの日系企業で現地採用として働いたよ
海外で働く方法は、大きく分けて「海外駐在」と「現地採用」この2つです。
現地採用として働いたわたしが、感じたメリット、デメリットについて、本音をお話しして行きたいと思います。
現地採用のメリット
働きたい国を見つけたらすぐに働ける
メリットの一つ目としては海外で働きたいと思って、就職が決まったら、すぐに海外渡航して、就労ビザを取得し、その国で働けるということです。
これは海外駐在との違いでもありますが、海外へ支店展開している企業へ入社して、海外派遣を待つ、という方法だと、何年も辞令を待たなければ行けない可能性があります。
実際、こちらで現地採用として一緒に働いている同僚も、ベトナムで働きたいという希望があって、べトナムに支店のある日本の企業に入社したのに、4年待っても海外転勤が出来なかったので現地採用を決めて、こちらに来ている、という方もいます。
キャリア設計がしやすい
メリットの二つ日は、海外駐在と違い任期がないので、自分のキャリア目標を設定して期間を決めてその国で働けるということです。
駐在の場合、1年から3年などの任期で海外へ来る方が多く、任期が終わると帰国しないといけませんね。
現地採用の場合は、それが無いので、その国で働く期間の目標設定は自分で立てることが可能です。
現地採用のデメリット
そして、ここからはデメリットについても、お話しして行きます。
こちらが今回のメイントピック、皆さんが興味をもっている内容だと思います。
給料が安い
現地採用のデメリットは日本の給料水準に比べて「給料が安い」ということです。
家賃や交通費が会社から支給されていない場合がほとんどで、この給料面が、海外駐在との違いになります。
それでも同じ給料水準でタワーマンションに住んでいる同僚もいるので、給料が安くても、物価が安い分、日本に比べて良い生活をしている人の方が多いとは思います。
その国の法律に従わないといけない
そしてデメリットの2つ目としては、雇用されているその国の法律に従わなければいけないということなのです。
日本の労働法には守らず、かといって、その国の労働法にも適応されない場合があり、宙ぶらりんな状態というのがほんとのところです。
日本の本社に籍を置く海外駐在員は、外国に来ても日本の労働法で守られているんですね。
しかし、現地採用はその国に法人設立している企業で働いて所得税などもその国に納めますが、例えばべトナムの労働法で退職金、失業保険が決まっていても外国人は受取れないというケースが多いです。
現地の配偶者がいる場合は受け取ることが出来るとは聞いたことがありますが、ほとんどの場合出ないと思っています。
ビザが更新されない可能性がある
デメリットの3つ目としては、労働ビザを取得していてもその国の情勢が変わった時に、労働ビザが更新されない可能性があるという事です。
例えば、コロナの影響で、国民の失業率が上がると、政府としては自国民の雇用を最優先するので、外国人である私たちの労働ビザの発給をストップされる可能性というのが出て来ます。
そういう、雇用の不安定さというのが一番のデメリットかもしれません。
まとめ
現地採用のメリットは海外で働きたいと思う方が、自分で来る時期、働く期間を決められるということ。
デメリットとしては、日本に比べて受け取る給料が安い、労働法の適応が不明瞭で、雇用が不安定になる可能性がある、ということです。