この記事では転職活動で海外に視点を向けて探している方の、不安や悩みを解決できる内容になっています。
海外転職する前は仕事のことも暮らしのことも不安でいっぱいだったよ。
日本から転職活動を開始して、ベトナム就職に成功し、わたしが実際2年間働いた体験を元に、調べて体験してクリアになった事、感じたこと見てきた事をまとめています。
これから海外転職、特にベトナムへ転職を考えている方に「海外で働くにはどんな手順で活動するのか」「ビザの手続き・問題」「現地での生活費はどれくらいかかるのか」など、不安や疑問に考えている事を一つでも解決できるヒントを見つけてください。
海外転職事情【日本とベトナムの働き方を比較してみる】
日本での働き方とベトナムでの働き方の違いを見て行きましょう。
通勤のストレスが半減。ベトナムは気楽なバイク通勤
ベトナムでは大学や就職で親元から離れるとバイクで通学、通勤できる距離の場所に部屋を借りて住みます。単身のベトナム人は一人暮らしよりも、友人とルームシェアして住む傾向にあります。
日本の都市で働いている人のほとんどが電車通勤で、私も片道45分から1時間の通勤を東京でしていました。人が1人入れないスペースへ、時間に追われた人達が押し込みながらやってくる通勤が苦痛でしかたありませんでしたし、通勤でかなりの体力を消耗する毎日でした。
私は女性なので妊婦マークを付けた女性が通勤電車に乗っていると、「もし私が妊娠しても同じように通勤電車に乗れるか」と想像すると、結婚や妊娠に明るいイメージを持つことができなかったというのも、現代の多くの人が抱えている悩みかもしれません。
ベトナム人は、ほぼ100%自分のバイクで会社へ通勤しています。日本人は企業によって会社の車で通勤する人、タクシーを利用する人、自分のバイクで通勤する人と様々です。
ベトナムへ移り住んで会社の近くに家を借り、初めはバスを利用していましたが、ベトナム人と同じようにバイク通勤へと変えたところ、通勤のストレスがゼロになったことは驚きでした。
副業が自由なベトナム
終身雇用がないベトナムは、企業が副業を許可しています。日本でも「サラリーマンの副業」は最近のトレンドでもありますね。
普通のOLが化粧品や洋服を海外から仕入れて、Facebook販売しているのは当たり前のように行われていますし、Airbnbで部屋を貸す賃貸業をしている人や、違う企業のコンサルテイングをしている人など、みんな様々なタイプの副業を持っています。
同じ会社で働くベトナム人も半日休みを取って、「今日は副業があるから帰ります」なんて言う事もあり驚きましたが、今では効率の良い働き方だと思いますし、彼らの野心や将来へ対する希望が副業をするモチベーションになっているようで刺激を受けます。
残業をしない、周りの日は気にしない
日本では上司が帰るまで帰りずらい雰囲気があって、自分の仕事が終わっていても残っていたことが多かったです。
ベトナム人は「周りの人がどう思うか」は気にせず、例え上司であっても同じです。定時になったら気にせずパッと席を立って帰ります。
家族の事を大切にする文化というのもありますが、自分の事を大切にしている、とも感じます。
ベトナムで働くメリットVSデメリット
次にベトナムで働くことのメリット、デメリットを見て行きましょう。
ベトナムで働くメリット3つ
・英語が上達する
現在働いている企業は日系ですが、オフィスの中9割がベトナム人、1割日本人で会社の公用語は英語です。
海外転職での面接は全て日本語でしたが、会社に入ってからは毎日英語の環境で、あまり英語が得意ではない人でも上達していく姿を見ています。
・女性の社会進出があたり前
銀行の窓口でも、訪問先の企業でも、驚くのはオフィスで働く女性の多さと、お腹の大きな妊婦さんが沢山働いていること。
企業の女性幹部率もこの記事を書いている2019年時点で、ベトナムはアジアの中で2位の36%です。日本は15%と女性の社会進出後進国です。
ベトナムの配車アプリ、GO-VIETの社長は30代のレ・ジエップ・キエウ・チャンさん。40代のベトジェットの社長グエン・ティ・フオン・タオさんは「世界で最も影響力のある女性トップ100(The World’s 100 Most Powerful Women)」にも選ばれています。
女性が働きやすいですし、ロールモデルにしたいと思う女性が多い環境ですね。
・若くても役職につきやすい
上で説明した女性幹部率の高さでも言えることですが、若い人でも能力のある人、上に行きたいという意思のある人は20代でもマネージャーなどの役職についている人がいます。
日本では30代、40代にならないと経験出来ないようなマネージメントの仕事がベトナムではチャンスが多いので、次に日本で転職する際など、同年代と比べると確実にステップアップする事ができます。
ベトナムで働くデメリット3つ
・祝日が少ない
年間の日本の祝日22日に対し、ベトナムの祝日は15日。
日本で働いていたときは毎月のように祝日があり、普段仕事で忙しい分、3連休になる週末でゆっくり出来る環境でした。
ベトナムではまとまった連休は旧正月の1週間のみ、それ以外で連休になったのは2019年は4月と9月の2回だけでした。
この2回の連休を目掛けて、ベトナム中の人たちが旅行に出かけるので、休暇に出かけようとすると飛行機代が高くつきます。
・病気になった時の不安
日本人街に日系の病院があり、日本人の医師もいるので普段、風邪や腹痛などのちょっとした病気なら日系の病院でも治療をする事ができます。
大きなケガや手術入院となると、頼れる医師がいるか、安心できる治療環境か、と問われるとその時は日本に帰国すると答える日本人が多いです。
また、入っている保険も働く企業にもより、カバーされる治療や金額が違うので、病気や怪我の際には、大金を払わなければいけない可能性があります。
・言語の壁に立ち向かわなければいけない時がある
会社内で働くには全員英語を話すので問題ないのですが、普段の生活エリアで必ずしも英語が通じるとは限りません。
数字、タクシーの乗り方は住んで数ヶ月で身につけましたが、プライベートで食事に行く際に車やバイクの停める場所を聞かないといけなかったり、バイクなどの修理を行わないといけない時など、Google Translateを利用した会話も限界を感じることがあります。
また、ベトナム語を話せないと現地に住んでいる私でも、交渉しないといけないような時はぼったくられる事があります。
ベトナムで働くことに向く人・向かない人
✅向く人
✔️マネジメントの仕事をしたい人
✔️マイペースで仕事をしたい人
✔️日本との「違い」を柔軟に受け入れられる人
☑️向かない人
✔️会社の福利厚生を大切に考えている人
✔️日本式を押し通そうとする人
✔️日本人はほかの国の人に比べて優れていると勘違いしている人
海外転職活動の流れを解説
Step1. 行きたい国やエリアを選択
海外転職の活動エリアは一度でも訪れたことのある国がいいと思います。
東南アジアならLCCを利用して往復2-3万円で行くことが出来るので、週末や3連休を利用して、海外転職先として考えている国、都市に旅行者として行って見ることをお勧めします。
Step2. 5年、10年のスパンでこの先のキャリアプランを立てる
3年間英語の環境で営業をした経験を生かし、日本に帰国して外資系営業で年収ooを目標にする。海外で働く5年間で00のポジションを経験し、日本に帰国してキャリアップを目指す。など、この先の年収の目標やキャリアプランがあると、日本に帰って転職する際に失敗しません。
Step3. 海外転職エージェントに登録しスカイプ面談をする
行きたい国、業種、キャリアプランがある程度決まったら、海外転職案件を扱う転職エージェントへ登録します。
エージェントによって扱っている企業、業種、エリアが違うので、いくつか登録して各社から案件を紹介してもらう事をお勧めします。
ベトナムの案件に特化している【べとわーく】こちらもおすすめです。
転職エージェントに登録すると、担当が付き、担当者との面談の日を調整します。直接面談に行けない場合、海外の担当者の場合はスカイプ面談をします。
Step4. 転職エージェントからの紹介案件で企業へ応募する
担当者との面談である程度業種やポジションを絞ると、エージェントが取扱う求人案件が紹介されます。
求人表の業務内容、勤務条件、雇用条件、VISAの条件等を確認し、応募出来るだけ全ての企業へ応募します。
応募した企業への面談へ進むかどうかは、エージェント経由で連絡が来て、スカイプ面談の日程を調整します。
Step5. 企業とスカイプ面談
海外転職の場合、ほとんどの1次面接はスカイプ利用です。
スカイプ面談になれると楽なのですが、不安がある場合は転職エージェントの担当者を模擬面談として練習の回数を増やしましょう。
Step6. 企業内定をもらったらVISAに必要な書類の準備
企業からの内定が出たら、海外転職、海外に住む為のVISAの書類の準備があります。国によって準備する書類は多少違いますが、私が準備した物の例を挙げておきます。
ベトナムで働く上での生活環境・生活費
給与面のあれこれ
現地採用で海外転職した場合、日本の給与より多少下がります。しかし生活費は日本に比べて安いですし、手に残るお金は日本に比べて多くなります。
銀行口座は個人の口座を給与受取口座として開設し、アメリカドルで受け取っています。アメリカドルでも引き出せますし、ベトナムドンでも引き出せます。
日本に帰るときはアメリカドルを持って行き、日本円へ換金、日本の口座へ入金しクレジットカードの引き落とし用として。普段のベトナム生活はベトナムドン現金かデビットカードを利用して給与口座から使うようにしています。
住居について
一人暮らしの場合、ワンルーム、もしくは1べッドルームで30-50平米で300ドルから400ドルです。
私たち外国人が住むアパートは家具付き、掃除・選択付きでサービスアパートメントと呼ばれます。
週末を部屋の掃除で使わなくて良くなり、快適に暮らせます。
週末や余暇の過ごし方
飛行機で1時間飛べばタイやカンボジア、ラオスに行くことが出来ます。有給休暇などを利用して近隣国に旅行に行くことが多いです。
日本人のサークルや同い年の会も沢山あるので、寂しく感じることもありません。
食事はどうしているか
ローカルフードが美味しいので昼は勤務先近くでローカルフードを食べています。値段は200円くらいの内容が多く、ベトナム料理が好きなら食事代はあまりかかりません。
一方でベトナム料理が食べられないと和食、洋食レストランになり、一般的には日本と同じくらいの値段。お酒は関税が高いので、7インや日本酒などは日本の約2倍の料金です。
料理好きな方も日系のスーパーが日本人街に行くと必ずあるので、出汁や醤油などの調味料も手に入り、和食を自炊することも出来ます。
まとめ
2年前の私は日本で働くことが苦しくて、海外転職を探しました。同じようにいま日本で窮屈と感じる方は、海外で自分らしい働き方が見つかるかもしれません。
海外での生活、仕事が合うか合わないかは経験してみないと分からないかもしれませんが、日本で暗い顔をして働いていた私は、べトナムに来て周りが楽しそうに働き、生きる姿を見て気になりました。
この記事がそんな方の役に立ちますように。